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有るべき酒のスタイル
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     私は、昔酒豪でした。最高に呑めたのは、2人で1升ビン空けてしまい、もう一度買ってきて呑んでしまった事があります。
     20年位前に、二日酔いがひどくなって、二日が3日になり4日目まで、吐いたり頭痛が続くようになって、医者に相談した処、彼曰く「飲まないとどうなの?」私「なんともありません。」
    彼「じゃあ、飲まなけりゃ。」これで一件落着、以来一切呑んでは居ませんでした。

     その原因が判ったのが10年ほど前「化学物質過敏症」だったのです。
     同じ症状は、化学物質を吸った時に発症します。
     ガソリンやジーゼルエンジンの排気ガス・農薬や化学肥料の臭い・リンスや化粧品の麗しき香り・洗濯物の薫り・DIYや家具店の臭い・新築家屋に入った時、それぞれ、防毒マスクを着用しないと、エライことになって点滴して凌ぐ有様です。

     化学肥料を使わず、無農薬とか除草剤・殺虫剤を使わないコメ作りにより、自分で米を作ったものを試しに、3蔵に無添加でお酒を醸造していただいた処、ナント、2蔵において私が飲めるお酒ができました。
     ひとつの蔵のお酒は、逆に幾ら呑んでもむしろ調子よく、4合ビン2本空けたら夜中の2時ころ、お腹が空いてきて、朝食をおいしくいただくことができました。

     『二日酔いするヒトはアセトアルデヒド分解酵素が無い。』という定説が、私の場合通用しません。
     宮下米の無添加醸造酒は呑めますが、他の酒、弱いビールであっても3日の絶食を余儀なくされます。

     高級ワインの条件は、
    1. ビンテージが効いて寝かせるたびに美味しくまろやかになる。
    2. 畑ごとのテロワールの味を作り出すことができる。
    3. 悪酔い二日酔いなどしない。
    ではないかと思います。

     あるべき、日本酒のスタイルも、
    1. ビンテージが可能で、長期保存するほど美味しくなる。
    2. 田んぼ毎の味、清流や井戸の味が生きて、地域の違いが楽しめ、地域文化に寄与できる。
    3. 幾ら呑んでも害がなく、悪酔い二日酔いしない。

     日本は、何処にっても水田があり、そこには自慢のおコメが有って、それぞれお国自慢地域の誉れとなっています。
     米で酒を造ることもまた、日本の世界に誇れる文化です。
     その日本酒が「半年も常温で置いておくと傷んでしまう」のは、如何なものかと思います。
     
     私は、百姓の部屋に「蔵酒百年為創酒米」というテーマを掲げました。
    「生酒で百年貯蔵に耐える酒を造ってもらうために、それに耐えうる酒米を創るのだ。」と決めたのです。
     逆説的に、百年の蔵酒のテストはできないので、どうやってそれを証明するか?常温で数年、60℃くらいで1年味を保たせることができれば、冷暗所100年保存が可能になります。
     それに、挑戦してテストに耐えられる酒ができると、『まあどうでしょう。』生酒を常温で販売することができる事になります。
     テーマを与えると、新しい商品が誕生するのです。
     蔵人に新しいことに挑戦する勇気を持っていただきたいと思います。

     百姓は、すでに立ちました。
     
     次は蔵の番です。お待ちいたしております。

    | お酒の知識 | 21:48 | comments(0) | - |
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