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米つくり(1)種子の成長
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    イネ(1) 種子の成長
    イネつくり、どこからお話しを始めたら良いのか?
    鶏と卵の例もありますが、発芽の前に種子ができる仕組みと言うのもあります。
    まずは、種子が発芽する過程をざっと、お話させていただきます。

    種子の主な構造は、胚芽と言って、芽が出たり根を出したるする生きている部分があり、乾燥している時は、横にちょこんとあるだけですが、浸種して水分をたっぷり吸って、発芽できるようになると、図のように3分の1位を占めるようになります。
    種全体が膨らんで、それぞれ居場所を確保するのです。

    デンプンを蓄えてる胚乳、白米にするとき、ヒトはこの部分を食べるのです。
    それを覆うように2層の糊粉層があって、その外に果皮、ここまでが玄米の組成です。
    その外側にモミ殻がついて、種子を形成しています。

    モミ殻は、2つの甲冑が合わさった感じで、2つの合わさり目は、ジップロックの袋のファスナーのようにイリコになっていて、濡れて柔らかくなって種が膨らむと外れるようになっています。
    構造は、なかなか特許ものです。逆にジップロックの技術者が真似しているのですが。
    籾殻ひとつ、詳しくみると農業も面白い、というかそう思うのかどうかは、それぞれですが。2.5葉までの種子
     

    | コメ作り | 18:53 | comments(0) | - |
    米つくり(2)芽が出るまで
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      冬に保管して、零下の温度を体験した種子、春になったことを解る時間というのがあります。
      自然界でのイネの種子は、既に秋に穂から落ちたり、鳥の羽やケダモノの毛について運ばれて落ちて、もともと泥の中に居ます。

      春になって雪が溶けて、今度は水の中に居て、発芽するタイミングを推し量っています。
      発芽が早すぎると、水が再び凍ると死んでしまいます。
      自然界は早い者勝ちですから、遅すぎると雑草に負けてしまいます。
      ですから、水に浸かったから発芽するのではなく、低温の時にはそもそも発芽もしない、膨らむこともせずじっとガードしている温度帯があります。
      確実には7℃以下、多分9℃が別れ目なのかなと思います。

      実務では、温度を掛けて短期に発芽を強制的に催させます、それを「催芽」と呼びます。
      催芽を確実に足するため、浸種温度12℃で1日か2日浸します。
      こうしますと、ちょこっとだけですがモミが膨らんで、個体差あっても全部がちょこっと刺激を受けて、いわゆる目覚ましです。
      次に、人によって違うのですが、20℃から27℃の範囲の水温にします。
      積算温度と言って、一日の平均水温に日にち分を足して、25+25+25+25=100で目が出ると100度日と言い、この種は100度日が浸種温度だとか決めます。
      私は、その日温度から7度引いて足したほうが、正確になるかなとも思っています。
      当家は、20℃で行いますと5日で鳩胸と言ってちょこんと芽が出たり、5mm位伸び出てきます。その時が播種のときです。
      12-7=5、20-7=13で行うと、5+5+13+13+13+13+13=75度日だね。とか、
      これを20℃で計算すると、最初の2日は無視して、20X5=100度日だ。となります。
      最初の2日いれると100+12+12で124度日では、教科書にない温度なので、困ってしまいますので、教科書で90度日から100度日と書いてるのはどっちかなあ?と首を傾げています。
      このように、浸種温度ひとつにも、コラムいっこ書けるくらい、コメ作りは面白いのです。

      | コメ作り | 19:02 | comments(0) | - |
      米つくり(3)播種
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        発芽の理論を紐解いていきますと、余分な化学物質は不要なことが判ります。
         当家は、催芽の前に浸種をして不要な化学物質を取り除きます。

         さて、播種の時期を迎えた種は、水槽から出して遠心分離機で水分を取り除いて一定にして。
         と書きますと、「凄いな!」とお思いでしょうが、実は全自動の洗濯機に入れまして、脱水を行います。
         選んでH社のモノにしました。一番一定の乾燥度になると踏んだからと、容量と価格のパフォーマンスも手頃でした。
         全自動なので、いつも同じ湿度になると止まるのでしょう。全ての種が同じ状態で仕上がります。
         培土は、小諸の県立農業大学校のそばの浅間システムソイルの覆土を使います。
        何も入っていなくて焼製土なので、カビや病気の心配をしなくて済みます。
         全自動の播種機を使って事前に土を入れます。
        ダイヤモンドカットの宝石のような名の付いた苗箱に、最初に棚倉ミネラルを播種ヘッドからいれて、覆土ヘッドを最大にして全体にまんべんなく詰めて、最後に均しをして積み込み、播種の準備を2日3日掛けて行います。

         播種機を反転させて、この脱水した種子を使って種を入れていきます。
        スズテック社の300枚/時間の自動機、150枚/時間のペースでやらないと、とても忙しいです。
         土を圧縮して、20条の条溝を切り、そこに播種して水やりの順になっていて、その後に覆土して均しも自動でヤッて出てくるのを、ハウスに並べるのです。
         4人掛かりで、土を入れ種を足すのが、親方の仕事。
        その他はお手伝い、私もお手伝いのひとりにしていただけます。
         水やりの時に、EM菌とか有機液肥を計算して、全体に行き渡るようにするのが、もう一つのコツで、水圧・流量・ベンチュリー管の調整など、物理学と分数小数の算数の世界が繰り広げられて、ここで「ああでもない。こうでもない。」と、計算方法を巡ってやや揉めたりするのも、日課です。

        | コメ作り | 19:06 | comments(0) | - |
        米つくり(4)ハウス育苗
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          雪の朝

          播種ができた苗箱は、ビニールハウスの中に並べます。
          850mの高原では、外はまだ雪が舞ってる時期の種まきなので、ストーブで温めてあげないと、成長が止まってしまい、5月25日の田植えに間にあいません。

          なぜ、そんなにまでして寒い時期から育てるのかといいますと、イネ苗に寒さを体験させると、丈夫になって冷害にも強く、病気にも強いイネになるのです。

          ここに本文を記入してください。


          ストーブ

          そして、促成栽培と言う言葉がありますが、私たち日本不耕起栽培普及会の稲作は、ゆっくり低温にて育てることにより、田んぼに出たら勢い良く育つような工夫をしているのです。

          それにしても、時々外には吹雪が舞ったりしていますので、ストーブを炊いて室内を温めるのです。

           

          昨年までは暖を電熱線などでとっていたのですが、湿り気とかの問題があり、薪ストーブと石油ストーブを併用して、ハウス内の最低温度を0℃以上にする努力をしています。

           

           

           

           

           


          煙突ビニールハウスのビニールの厚みを0.15mmの物を使いますと、結構な断熱効果が有って、外が零下10℃くらいに下がっても、内部は0℃以上に保てるスグレモノです。
          石油ですと一酸化中毒の体験があり、怖いので煙突を付けて薪ストーブを炊いて、ファンで送風するこtにより、室内をそれなりに暖めることに成功しました。ここに本文を記入してください。

          | コメ作り | 19:20 | comments(0) | - |
          米つくり(5)プール育苗
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            ローラー 

             苗が伸びてきたら、麦踏みと同じ要領で、圧をかけると、生育がゆっくりストレスで強い苗になります。

             

             

             

             

             

             

             

            プール

            ハウス内で2.5葉まで成長させたら、外のプールに出します。
            苗箱に蒔いてから丁度ひとつき。
            ふつうの栽培では、2.5葉までをいそがしく育て、肥料もたくさんあげて20センチ位に伸ばして、田植えになります。
            田植えが5月の中旬とすると、まだ苗は蒔いてありませんね。

            4月25日のことです。
            まだ、霜も降りますし、雪も降るかもしれませんが、その寒さを体験させてから、田んぼに出すと天候不順でも、イネが育つのです。
            このプールに出してからも、ゆっくり育てて、5月末を目処に育てていきますが、それもお天気次第です。

            | コメ作り | 19:39 | comments(0) | - |
            米つくり(6)田んぼをつくる
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              荒れ地

              標高830mが私の故郷。百姓を始めた時には父と母が暮らしていました。
              父が年老いて自給自足の野菜つくりに限界が来ていたのも、農家に戻った動機のひとつです。
              実家の上下1kmくらいの間に、荒らしてあった田んぼとその周辺の畑を全部借りました。
              約10haほど、そのうち3haを田んぼに、1haを大豆畑にしました。

              田んぼの標高は800mから900mに渡り、荒れ地の草をハンマーモアで退治して、トラクターで浅く表面だけ起こして、水を入れて代を掻居てみようとしたら、不陸と石だらけ。
              ひどい所は,20cmも30cmも段差が有る。平にするのに5年位を費やしています。
              でも、ひどいから放棄して、放棄したから私に貸してくれるのです。
              お陰で、集約化が進んで、出来はいまいちですが、段々百姓のことが判ってきます。

               

              整地

              最近では、田の均しも慣れて、改田についても計画ができるようになりました。

              水田

              | コメ作り | 19:44 | comments(0) | - |
              米つくり(7)田植え
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                田植え

                田植え、昔は手で行いましたが、今は機械でヤッています。
                水を抜いて、ほぼ陸の状態にします。
                6条植え機械で一度に6条、6x30cm=1.8mを植えていき、自動でリターンして戻ってきます。
                 この作業は、慣行栽培と全く同じです。

                機械
                植えるのは、あっという間ですね。
                播種してから、ほぼ2ヶ月の後です。
                1日干して、翌々日にEMとともに水を入れます。

                洗い

                機械は常に水洗してきれいな状態を保つのです。
                昼食前に詰まりを直して、夕方には洗っておきますと、翌日に詰まりもなく綺麗に植わるのです。

                | コメ作り | 21:39 | comments(0) | - |
                米つくり(8)雑草との戦い
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                   イネは、遠慮深い植物で、隣に葉が触ると分げつをやめます。
                  また、根が隣の根に触っても、分げつしません。
                   根が、イネであっても、雑草であってもおなじです。
                  ですから、草が生えてしまうと、イネの勢いは削がれてしまうのです。

                   昔は、イネの草取りは、嫁様の仕事だったので、「百俵穫ると嫁が死ぬ。」とまで謂われたものです。
                   八俵穫りで1町2反が、一家で作れる限界だったのでしょう。
                   今では、除草剤が開発されて、パッと撒けばそれでお終い、代わりにお客様とご亭主がガンで死ぬご時世です。
                   
                   そこで、宮下農園では、田植え機を改造してチェンを引いてみたりしましたが、今度は田んぼを荒らしてしまい、効果が薄かったので、田植え直後に深水にしてみました。

                   畦の仕舞いが悪く、深水にするのが難しい田んぼでは、収量が落ちてしまいました。
                  来年は、秋のうちにワラに上に糠とEMを散布して、水を流して酵素による分解を促進して、春になってから深水管理による除草を心がけていこうと、計画しています。
                   また、息子が考えている方法は、大豆を挽いてクズ大豆にして、田植え時に散布する方法と、玄米を醸した乳酸液とEMによる、種子の果皮を破壊させようか作戦が練られています。

                   除草が上手くいきますと、その他のことは順調にできるようになったので、もう一息かとも思います。
                   
                   田植え後の除草については、幾つかの案があって一長一短、なんとかして優れた方法を発見したいと考えています。

                  | コメ作り | 21:43 | comments(0) | - |
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