「田毎の月」姨捨の棚田に映える6月の月夜のこと。
千枚田にそれぞれに月が映える様子を読んだ事になっていますが、姨捨サービスエリアから見ると、月はひとつの田んぼにしか映りません。
それを実感するためには、夜道を畦に沿って走り下るしかありません。
命がけなのです。
「田毎のコメ」これは自然とそうなりますのに、敢えて、同じものを作ろうとしてるのが、日本の農業。
「田毎の酒」これが私の願いで、日本酒の概念を根底から変える企画です。
既存のやり方では、どの田でもどのコメでも、「蔵毎の酒」が得られるだけで、テロワールワインは越えられません。
「これまでのやり方を変える」と、できます。
ひとつが「工学的アプローチ」
工学では、要求項が判れば処方が見えてきますので、問題を発見することが解決法なのです。
田毎に変わるものは何か?田毎に変わらないものは何か?
品種毎に変わるものは?変わらないものは?
工学的にコメを紐解くと、それが見えてきます。
そう。
「酒作りにはコメを知らずして、変えること能わず」。
「コメ作りを変えずして、コメ語ること能わず」。
「コメつくり変えれば、酒造り変えるヒントあり」。
多分に哲学的だが、科学的アプローチなり。
これ。 来年のトピックス。